Radiological Protection of People and the Environment in the Event of a Large Nuclear Accident


Draft document: Radiological Protection of People and the Environment in the Event of a Large Nuclear Accident
Submitted by Ishikawa kazuhiro, individual
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先ほど書ききれなかったことがあり、もう一つ投稿することをお許しください。

生物の細胞は、原子や分子が結合したものです。
しかし、放射線は、原子という単位よりさらに小さな単位、原子核や電子のエネルギーです。
これは、原子や分子の結合をすり抜けるため、レントゲンなどの透視技術に使われています。
しかし同時に放射線エネルギーは、固く分厚い骨に吸収されます。
さらに困ったことに、放射線は生物の体内に存在するあらゆる分子結合を切断し機能を停止させ、あるいは異常な働きをさせるものでもあるのです。
また水分子は切断され、反応性の高いラジカルとなり、体内の酸化や細胞の損傷を引き起こします。

放射線はより多くのものにぶつかれば、エネルギーを減衰します。
体の外部から放射された放射線は、空気中を飛ぶ間にエネルギーを少しずつ奪われ、皮膚、皮下組織、脂肪などに吸収されて、減衰したエネルギーが臓器などに到達します。

しかし内部に取り込んだ放射性微粒子から飛ぶ放射線は直接付近にある臓器や血管の細胞や体液を直接分解してしまいます。
しかも、通常核兵器や原子力発電所から放出される放射性微粒子は、放射性元素一個が微粒子になったものではありません。
「 2011 年の福島原子力災害により放出されたCsMPは数ミクロン程度と小さいですが、通常の汚染土壌と比べて単位質量あたりが非常に高い放射能(~10¹¹ Bq/g)を持つため、局所的な放射線の影響が懸念されています」
https://www.kyushu-u.ac.jp/ja/researches/view/388

なんと九州大学の研究によれば、微粒子は1グラムあたり100億ベクレルの放射能量があります。
pm2.5などの微粒子は、日本において、1立方メートル辺り35マイクログラムで規制されています。
つまり、非常に軽い物質ですが、困ったことに、小さければ小さいほど、微粒子は呼吸により体内の奥深くに入り込みます。
これは微粒子の研究から明らかなことです。

また福島事故で検出された放射性微粒子は、複数の放射性物質と、炉内金属が爆発により外気で急速に冷却され、薄いガラス格子状の金属に覆われて固まっています。
これは理論上体内でなかなか溶け出しにくく、放射線を重量比で大量に出しながら、体内の臓器や血管の多くの細胞を傷つける可能性があります。
故に日本の研究者は放射性微粒子の影響を懸念して研究しています。

これらの放射性微粒子は、体外からの正確なモニターは困難です。体壁に阻まれるからです。

また、これによって生物の遺伝子は、非常に重大な障害を引き起こします。
遺伝子の電子結合はせいぜい1桁電子ボルトですが、放射線は数十万〜数百万電子ボルトのエネルギーを放ちます。
多くの遺伝子が大量伐採される木のようにどんどんなぎ倒され、生き残って、修復しようとした遺伝子も異常再結合のリスクがあります。

それらがグラム当たり100億ベクレルの微粒子により絶えず傷つけられるのです。
今日の遺伝子研究では、遺伝子が傷ついた情報を遺伝子間で伝達しあい、また次に生まれた遺伝子に引き継ぐことが明らかになりつつありまます。つまり遺伝子はともに苦しみ、苦しみの記憶を次世代に受け継ぎ、脆弱性を高めていきます。
バイスタンダー効果やゲノム不安定性です。
これらは核兵器や原子力発電開発時には明らかになっていなかったものです。
しかし、原子爆弾投下時には被爆しなかった人が広島市内を歩いて微粒子を吸い込んだ内部被曝による放射線障害や、被爆後長期の後障害のエピソードは、微粒子の単位重量あたり、巨大な比放射能量やゲノム不安定性やバイスタンダー効果で理解すれば、「非科学的なデマ」と心ない科学者から罵倒されることはなかったでしょう。
内部被曝は生物にとって、長期の時限爆弾になりえます。ご高齢の被爆者が複数の疾患に代わる代わる襲われる現実があるのはそのためではないでしょうか。
ICRPの皆さんが、長らく内部被曝の影響を外部被曝と同じロジックで数理化できると考える間、そんな単純な数理化では説明できない、複雑でミクロ的な内部被曝は人びとを蝕んできたのではないでしょうか。
これらは核爆発や続発する原子力発電事故で、被害者や被害住民に寄り添った科学者により訴えてこられ、日本政府の原爆症認定基準の誤りが何度も、裁判で明らかになりました。
単なる大気汚染微粒子でも、深刻な障害を引き起こすことが明らかになっています。
大気汚染微粒子の影響は化学物質であれば、反応が収束し、分解が進めば終わります。
しかし放射性微粒子は体内の奥深くに取り付いた場合、長い間に体を傷つけ続けるのです。
ミクロの線源を体内に埋め込んだように。

これは小さな身体や細胞分裂の盛んな身体を取り分け襲うのです。特に子どもたちの未来がかかっています。

私は自然科学者ではありませんが、内部被曝や遺伝子の放射線に対する脆弱性を考えれば、原子力発電事故や核兵器による被曝は許されないものと考えています。
今日医療放射線ですら、10ミリや5ミリ以下の放射線量での有害な影響が明らかになっています。
実際は、アリス・スチュアートが胎児X線被曝による20ミリシーベルト以下の被曝での小児がん増加が明らかになった60年以上前から明らかに、莫大な被曝を強いる核兵器と、原子力発電は生物にとって容認ができない技術であり、医療放射線も厳格に管理されねばならなかったのです。
そして医療放射線に関して国際的に管理が厳しくなりつつあるのは、みなさんならご存知でしょう。
それには科学的根拠があります。
なぜ原発などは日常生活に入り込んだ被曝を容認する基準があるのか。
非常に疑問です。

よく考えれば、生物は一番弱いUVのような、体表にしか届かない放射線さえ脅威としてきました。
地球は有害な宇宙線から身を守る大気層やオゾン層に包まれ、最初は水中から生命は産まれました。

内部被曝や遺伝子破壊のメカニズム、生物進化の歴史から考えた場合、生物にとって放射線はこれ以上私たちの環境につけ加えられてはなりません。
ICRPは核兵器と原子力発電の廃止を勧告すべきではないでしょうか。

さっき投稿した文章は福島事故に限定して考えた場合の文章とお考えください。
重ね重ね提出する非礼をおゆるしください。


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