Radiological Protection of People and the Environment in the Event of a Large Nuclear Accident


Draft document: Radiological Protection of People and the Environment in the Event of a Large Nuclear Accident
Submitted by Kaneko Yoshiko, individual
Commenting as an individual

ICRP2019年勧告案について

 

被ばくは放射線量が増えるに従ってリスクが高まってきます。「放射線管理防護」で何が最も大切か、それは被ばくさせないこと、被ばくを最小限にとどめることではないでしょうか。

 

 

〇従来の「年間線量限度 1mSv」は出来るだけ下方の代表的数値であり、これでさえ「だから安全」とは言えないのに、この勧告では限度基準に「以下」とか「程度」などが付けられとても曖昧なことになっています。

・・ex.「1mSv程度を長期的に目指す」ets.・・ここで言う程度の幅はどうにでも解釈できるし、長期的とは何を何時を指すのか全くわかりません。「出来るだけ下方」はどこに行ってしまったのでしょうか。私には更なる被ばく量の増加を認めているものとしか思えません。

日本では、現在福島において「チェルノブイリ法の義務的移住区域 5mSv」及び国内基準「放射線管理区域 5mSv」の四倍もの地域に、「20mSv以下」との指定で子供や妊婦を含めた人々に対する帰還居住がすすめられています。その元で避難する権利も奪われ大変困難な状況が生まれています。生涯被ばく線量の設定もありません。これは本当にひどい話ではありませんか。このような時に「規制緩和」にも繋がる勧告は、日本政府の政策に一種のお墨付きを与えることとなると思います。世界的にも大きな影響が及ぶと案じています。

〇福島では、通常の数十倍にもなる子供の甲状腺がんが多発しています。その事実にたいし「被ばくとの関係は考えにくい」とは私には理解できません。甲状腺がんだけでなく、循環器疾患や白血病なども増えていると聞いています。長期低線量被ばくの問題もあります。医療関係者、研究者そして何より当事者自身から「被ばくの影響」についての報告論文体験なども沢山出されています。それなのに今、健康被害と被ばくの関係を否定する根拠は何なのでしょうか。危機管理とは、今出来る最悪の想定の上での可能な限りの具体的な対策だと思います。被ばくに起因する可能性のある健康被害について、最優先課題として向き合ってください。

 

 

被災者被害者の命・健康・生活を守り保障するために、ひては私たち全てのために「年1mSv」を守ってください。

 


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